トラリピとnzd(ニュージーランドドル)
トラリピのnzdとは
トラリピではnzd(ニュージーランドドル)を利用することができます。
ドル建ての米ドルnzdや円建ての日本円nzdなどでトラリピを行えるのですが、ここでは最初にニュージーランドドルとはどんなものなのかをお話ししまとめました。
ニュージーランドドルは文字通りニュージーランドで発行されている通貨です。
ニュージーランドだけでなく、周辺の島国で自国通貨を持たないクック諸島、トケラウ、ニウエ、ピトケアン諸島と言った国がこの通貨を使用しています。
もともとこの通貨の歴史は浅く、登場したのが1967年です。
ニュージーランドのポンドの数え方の煩雑さ(1シリングは12ペンスと言った英ポンド式の数え方など)を解消する目的で登場しました。
ニュージーランドの国鳥であるキーウィが硬貨に描かれていることから、他のドル(米ドル、豪ドル、香港ドルなど)と区別するためにキーウィドルという愛称もあります。
ドルとつくだけあり、セント、ドルの両方が存在し、トラリピではそれ以下の単位はpipsと表記されます。
このように細かい通貨単位でトラリピが運用されていますが、実際の経済では10セント硬貨が最も小さい通貨となっており、1セント通貨は発行されていません。
そんなニュージーランドドルですが、その流通量はニュージーランドの人口に対する相対的な割合または世界のGDPを大きく上回っています。
羊の方が多いと言われるくらい比較的小さな国ですが、流通量は世界第10位と香港ドルに次ぐ流通量を誇っています。
この流通量の多さからトラリピでも採用されているのです。
また、資源国通貨と言う側面があり、資源の相場に影響される通貨であり、フォンテラと呼ばれる同国にある世界の大手乳業会社の業績にも左右される通貨でもあります。
時折政府による介入が行われることがあり、2007年にニュージーランドドルを90億米ドルで売却を行い、相場を動かし価値が大きく変化したという事例があるのです。
こういった特徴の通貨をトラリピでは扱っています。
トラリピでnzdが推奨されている?
トラリピ公式で推奨する通貨ペアはありません。
それは当然なのですが、ブログなどではニュージーランドドルが時折トラリピの通貨ペアとして推奨されています。
特に外貨建てのストレートドルの一種であるNZD/USD(ニュージーランドドルと米ドル)のペアは、よく話題に出ているのです。
その理由として、平常時はレンジ相場になりやすいことと変動幅が比較的少ないということです。
レンジ相場になればトラリピで決済注文が入りやすく収益を上げやすいですし、変動幅が狭いため少ない投資で行えるということから推奨されることが多くあります。
実際にブログなどでは年利7~8%近い実績を残している方もいるため実証された通貨ペアです。
一方、クロス円である日本円とニュージーランドドルのペアですが、こちらは、やや値動きが激しくトラリピを行うには予算を多めにとる必要があります。
このように推奨されてはいますが、実際に運用すると米ドルを日本円にして出金する際に為替レートの影響を受けることやpipsなどの単位が出てくるため慣れない方にとっては、利用しにくい通貨ペアです。
ブログで勧められてはいますが、自分でもメリットがあるのか検証すべき通貨であると言えます。
トラリピでnzdを利用するメリット
このような性格を持つニュージーランドドルですが、トラリピで行う場合のメリットも紹介していきます。
それはプラススワップ、比較的安定、豪ドルとの連動傾向と言ったものです。
プラススワップとは、ニュージーランドドルを持っている場合政策金利が先進国通貨としてはやや高めなので、スワップポイントとしてそこそこのお金が入ってくるということで、トラリピの日本円や米ドルとのペアでニュージーランドるの買い注文からスタートした場合、ニュージーランドドルを持っている場合の方が多いため、そういった恩恵を受けやすいというメリットです。
また、ニュージーランドドルは新興国通貨と言うより先進国通貨的な性格がつよいため、相場も比較的安定おり、トルコリラや南アランドよりは安定した相場になることが少なくありません。
こういった点もメリットとして挙げられます。
また、豪ドルとの連動も特徴です。
経済的にも関係的にもオーストラリアと親密な状態にあるため、オーストラリアの経済にも連動している面が大きくあります。
そのため、オーストラリアドルとの動きを見ながら相場を見たりすることもできますから、予想も立てやすかったり、オーストラリアの情報もニュージーランドドルの参考になるというのもメリットです。
このようなメリットなどからニュージーランドドルは、トラリピを含めたFX全体としてもペアとして人気がある通貨となっています。
トラリピでnzdを利用するデメリット
トラリピでニュージーランドドルを利用するデメリットも存在します。
それは、マイナススワップが大きい、なじみがうすい、ニュージーランドの政治や経済に関する情報が少ないと言ったものが挙げられます。
マイナススワップが大きいということですが、これは特に日本円とのペアで起こりやすい傾向です。
確かにニュージーランドドルを持っている場合はスワップポイントが加算されてお金がいくらか増えていきますが、逆に日本円を持ってしまうとマイナススワップが働き、お金を取られるという事態になります。
この金額がニュージーランドドルとのペアでは高めになっており、相手の通貨(日本円や米ドルなど)を持っているだけでいくらか損失を出していくというのがこのデメリットです。
なじみがうすいというのもネガティブな要因と言えます。
観光以外にめったに見ることがない通貨なので、なんともイメージがしにくいというデメリットがあるのです。
このイメージがしにくいというのは、扱いにくさを意味することもあり、何となくユーロや米ドルよりもトラリピで動かすのは抵抗を与えることもあります。
ニュージーランドの政治や経済に関する情報が少ないというのもデメリットです。
アメリカや欧州の動向に比べるとニュースが少ないため、いくらオーストラリアのニュースが参考になると言ってもそこまで多くはありません。
多くないということは、相場の判断もしにくいため自動売買のトラリピであっても引き上げ時期などの判断が若干難しいというデメリットがあります。
これら3つのデメリット以外にもボラティリティ(資産価格の変動の激しさ)が高く、時折トラリピのレンジを外れるような動きを見せることがあり、平常時はレンジ相場で自動売買との親和性が高いものの、そういった急激な変化があるという点もデメリットとして挙げられるのです。
魅力的なつうかではありますが、このようにデメリットにも留意して取引するのがおすすめと言えます。
トラリピでnzdを検討しよう
トラリピでニュージーランドドルを扱うのは基本的にメリットが多く、ブログでも取り上げられることが少なくない通貨です。
そんな魅力的なニュージーランドドルですが、時に急激な変化が起こりハイリスクハイリターンな一面を見せることもあります。
そういったことを留意しながらメリットを生かしたトラリピの運用を行うことがトラリピでのニュージーランドドルの付き合い方です。
しかし、そういった面ああるものの魅力的な通貨ですから、一度運用することをおすすめします。
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