トラリピの欠点
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死角あり?トラリピの欠点
最近とても流行しているトラリピですが、そのシステムの特徴が評判を得て、多くの利用者を獲得しています。そんなトラリピですが、実は欠点もあり、それを知らずに安易なトラリピによる自動取引を行うと大きな損失をこうむることがあります。このトラリピの欠点は何なのか、それを補うメリットはあるのか、そして欠点が特に出やすい場面はどんな局面なのかといった疑問も多いのではないでしょうか。今回そういった疑問に一つずつ答えていき、トラリピと上手に付き合おう方法についてお話していきます。これらを知ればよりトラリピとの付き合い方が上手になり、利益の改善が期待できます。
最初に改めてトラリピの仕組みや概要についてお話します。トラリピは株式会社マネースクエアが提供しているFXの自動売買システムです。これは複数の自動売買の仕組みを組み合わせたものになります。複数の注文をまとめて設定するトラップと、金額を設定しその金額に達したところで購入や売却を行うイフダン、そしてそれらを決済後も自動で繰り返すリピートの3つをうまく組み合わせることによって自動でFXの注文をし続けるというシステムです。基本的な流れとして、トラリピが相場(レンジ相場)が設定などで想定されている相場の価格の幅を予想し、24時間365日、無数の注文・決済・再注文を行い続けてくれるという流れです。多くの自動売買システム同様海外の市場など利用者が就寝中でもきちんと売買を行い、取引してくれるためうまくいけば寝ている間に収益を上げてくれるという仕組みです。一軒便利なシステムですが、実はいくつかの欠点を抱えているのです。
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トラリピの欠点!デメリットにはどんなものがあるのか
トラリピの欠点であるデメリットにはどんなものがあるのかについてお話します。その欠点は安易に始めてしまいがち、損切りしない、苦手な局面があるということです。
安易に始めてしまいがちということからお話しすると、以前は運用コストが高いという欠点を抱えていました。しかし最近は無料化されておりとても敷居が低いものとなっています。それが逆に欠点になっていることもあるのです。トラリピは三つの自動売買システムを組み合わせたものです。そのため、その仕組みをある程度知っていないと時に大きな損失を出してしまいます。そんな点があるにもかかわらず、まったくのFX初心者がなんとなくはやっている自動取引だからと安易に設定してしまうと、訳もわからないままに大きな損失を出してしまうという欠点があります。しかも初心者向けの無料または非常に安価な手数料で始められる自動取引であるシンプルなループイフダンと同じく無料でトラリピが使えてしまうので、より危険が伴います。つまり初心者が間違って選んでしまいがちというのが最初の欠点です。
損切りしないというのもトラリピの欠点です。損切りとはある一定の金額になってしまったら、これ以上損を出さないために決済を行い含み損を最小限に抑えることです。例えば1ドル100円でドルを買った後、1ドル90円になったところでこれ以上資産の価値を減らさないためにドルを円に戻すような行為が損切りにあたります。トラリピはあくまで設定している範囲内で延々と取引を行い続けるため損切りを行いません。そのため含み損を抱え込みやすいという欠点です。この含み損とは数値に表れない損のことです。先ほどの例で言うと1ドル100円で10ドル買うと10ドル(1,000円)保有したことになります。1ドル90円になっても10ドルのままです。これは表面上は10ドルで保有資産が変わらないのですが、日本円に換算すると900円しか持っていないことになります。つまり100円分の損しているのです。これが含み損です。トラリピは仕組み上設定した相場の範囲を超えた金額にならないと常に含み損を抱えた売買を行います。これは長期的に見れば問題ないといわれていますが、短期的に利益を出したい場合は大きな欠点となります。なぜならすぐに決済して含み益(含み損の逆)を実際の利益にしたいのに、トラリピは設定した範囲を超えない限り、殆どの場面で含み損になっているからです。このように短期的な決済には向いていないという点が欠点です。
最後に苦手な局面があるということですが、それぞれの局面ごとに説明を行いたいため次の項目でお話していきます。
これらのことからトラリピには苦手な局面があり、短期的なFX取引には向いていないが初心者はそれを知らずに安易に手を出しがちという欠点を抱えているといえます。
トラリピの欠点が出やすい局面とは?
トラリピの欠点が出やすい局面があることはお話しましたが、その局面について主だったものをいくつか紹介します。それはレンジ(設定した範囲)を底抜けた局面とトレンド相場です。
レンジを底抜けた局面というのは設定した相場の金額の範囲よりも下がってしまった場合です。例えば1ドル90円から100円の範囲で設定していたとしたら、1ドル89円になってしまった時点(レンジが底抜けた局面)でそれ以降は90円に戻るまで売りもせず買いもしない実質自動売買が止まった状態になってしまいます。手動で動かすこともできますが、そうした場合含み損が実際の損失になってしまいます。それを回避するために90円になるのを待つことが多いのですが、なかなか90円に戻らない場合はその期間ずっと売買が停止し利益を出すことができないのです。89円になってしまったら早めに損切りを行いすぐに取引を再開しその範囲で売買を行えば利益を出して挽回もできる場合がありますが、トラリピはなかなかそういったことに踏み切りにくいです。
トレンド相場にも向きません。トレンド相場とはずっと上がり続けている局面またはずっと下がり続けている局面のことです。このように単調な局面になるとトラリピは細かい利益を拾う売買を得意としているのでなかなか利益を出しにくいという欠点が出てしまいます。
このような局面ではトラリピは利益を出しにくくなり欠点が露呈しやすいです。そのためそういった局面を知っておくことで自動取引で完全に任せてしまうのではなく、相場の動きを知ったり把握することが大事です。
欠点を補う!トラリピのメリットもある!
欠点の話ばかりしてきましたが、当然トラリピにも大きなメリットがあります。それは自動で収益チャンスをつかんでくれる、相場の値動きを当てる必要がないといった点です。
自動売買の一つなので、深夜でも早朝でも仕事中でも取引を行い続けてくれます。そのため、その間に起こった収益を上げるチャンスにもきちんと動いてくれ、利益を上げてくれます。最近の不労所得という言葉がもてはやされていますが、まさに不労所得を作り出してくれるツールといえます。
また、若干複雑といっても上級者向けの自動売買システムに比べると、かなりシンプルな動きをしてくれます。そのため今後の相場がどうなるのかを予測する必要なく始められるメリットもあります。
初級者よりは知識が必要ですが、上級者ほどの予測や知識を必要としないというメリットがあります。
トラリピの欠点を知って自動売買を行おう!
トラリピは苦手な局面があり、短期の取引には向いていないという欠点があります。またこまめに相場を見て苦手な局面を回避するということも必要です。しかし、それらをきちんと知っておけば、実際に不利な場面になっても対処することができ、より確実な利益の確保が期待できるのではないでしょうか。
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