トラリピと「取り消し」

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トラリピにおける設定の変更やポジションの取り消し

トラリピはリピート系FXの自動売買ツールであるため、利用者が任意の売買方法を設定すると、後はトラリピがその設定内容に基づいて半永久的に取引を繰返します。利用者は何もすることが無く、トラリピのために休息の時間を割く必要もありません。

ただ、誰しも初めての投資において、初っ端からベストな設定ができるわけがなく、また最初は怖さが先立つため、損失が極力出ないような設定にするものです。そのため、トラリピをしばらく経験してコツをつかんでくると、もっと利益が取れそうだと感じ始め、以下のような設定を変更したくなるものです。
・決済トレールの取り消し
・ポジション間隔の変更
・レンジ幅の変更

実は、トラリピではポジションの修正ができません。従って、再設定をする場合は、現在のポジションを取り消して、新しいポジションを注文する形になります。再設定の手続きはトラリピ管理表から簡単にできます。

ただし、取り消しができるのは注文の成立していないポジションだけです。すでに成立しているポジションの取り消しはできません。例えば、米ドル/円において、100円の買いのトラップを仕掛けると、為替相場が100円になった時に買いのポジションが成立します。このポジションは取り消せないため、手動で決済するしかありません。

トラリピの決済トレールの設定の取り消し

トラリピの設定変更で時々行われるのが、「決済トレール」の取り消しです。利用者の中には決済トレールを設定したものの、途中で嫌になって解除しようとする人がいます。しかしながら、決済トレールは後から設定したり、設定したものを解除したりすることができません。
決済トレールとは、為替相場のトレンドを追いかけることで「利益の極大化」を狙う機能のことです。トラリピは一定の値幅間隔(レンジ相場)の中で小さな利益を得る売買を繰返すツールのため、為替相場が一方向に向かうトレンド相場になると、利益を取り損ねます。例えば、110円で買って111円で売るという注文の場合、111円になると決済されるため、1円しか利益がありません。仮に、相場が112円、113円と上昇傾向にある場合は決済しない方が儲かることになります。
そこで、決済トレールを設定しておくと、為替相場の流れに即して決済を遅らせるため、大きな利益を狙えます。ただ、決済トレールにはトリガー価格(-20銭で設定)というシステムがあり、相場が20銭下がると自動的に決済されます。そのシステムのために、逆に利益が減少するというケースが起きることから、解除する人が少なくありません。

決済トレールを解除したい場合は、現在の注文を全て取り消して、再注文するしかありません。ただその際に、すでに注文の成立している決済待ちのポジションがあると、手段の検討が必要になります。

例えば、注文済ポジション20本の内、5本が成立済みだったとします。この5本のポジションが含み益なのか、含み損なのかで対応が変わります。

  1. 5本が含み益
    5本が含み益の場合は5本を手動で決済し、残りの15本を取り消して、新しく決済トレール無しで20本を再注文します。
  2. 5本が含み損
    1と同様、損失を確定させる決済でも構いませんが、基本的にFXはレンジ相場が多くなっているため、為替が元に戻る可能性があります。従って、あえて含み損を確定させずに5本だけ残して、他の15本を取り消すという手段も考えられます。この場合は、5本のポジションだけ、そのまま決済トレールの設定が残ります。

その後、5本に含み益が出た段階で決済し、新たに5本を新規で決済トレール無しで注文すれば、20本が全て決済トレール無しの注文になります。

トラリピのポジションの手動決済と取り消し

ポジションの手動決済と取り消しはそれぞれ以下の手順で行います。

1.手動決済

トラリピで成立したポジションの手動決済は以下の手順で行います。
1)メニューの「ポジション一覧・決済」をクリックして、ポジション一覧の画面を開きます。
2)決済注文をしたいポジションにチェックを入れます。
3)「決済注文」をクリックします。
4)決済注文画面が表示されます。
5)注文種別をクリックします(デフォルトではストリーミング注文に設定されています)。
注文種別には以下があります。
①ストリーミング注文
現在の価格で取引する注文方法であり、すぐに売りたい(買いたい)時に利用します。

②指値注文
取引の価格を指定する注文方法です。現在の価格より「安くなったら買う」、「高くなったら売る」という取引をしたい時に利用します。注文が成立していない間は(設定価格に未達)、何度でも修正やキャンセルができます。

③逆指値注文
基本的な特徴は指値注文と変わりませんが、指値とは逆に今より、「高くなったら買う」、「安くなったら売る」取引をする時に利用します。一般的に、損失を確定させる損切りの時に出す注文方法です。なお、指値注文とは違い、指定の価格になると成行注文として処理されるため、指定した価格で決済されるとは限りません。

④OCO注文
2つの注文を出し、どちらか1つが成立すれば、もう一方が自動的にキャンセルされるという注文方法です。現在のレートから上下両方に指値、あるいは逆指値注文を出しておくことで、利益確定とストップロスの双方を確保することができます。

⑤トレールストップ注文
トレールとは「追いかける」、「ついていく」という意味です。為替の変動に伴って、決済価格が修正されます。利益を伸ばしながら、万が一の時でも一定の利益を確保したいという時の注文方法です。

6)選択したい注文の種類をクリックします。
★指値注文を選択した場合
7)注文種別で、指値を選択します。
8)注文価格の欄に売りたい価格を入力します。仮に、75円の通貨を1,000通貨持っている時に、600円の利益が取りたい場合は0.6円(600円÷1,000通貨)を足して、75.6と入力します。
9)注文内容を確認し、「ロック解除」にチェックを入れます(次回以降は画面表示時点でチェックがついた状態となります)。
10)売りまたは買いを選択し、表示内容の確認後、注文実行をクリックします。
11)注文が完了すると、完了画面が表示されます。

2.取り消し

未成立のポジションの取り消しは以下の手順で行います。
1)以下のいずれかの方法で該当のポジションに対して「取消」を選択します。
★トラリピ管理表から表示
①メニューから「トラリピ管理表(ノートのアイコン)」をクリックします。
②ポジションの一覧表が表示されるので、取り消したいポジションの右にある「取消」をクリックします。

★トラリピ詳細から表示
トラリピ管理表にあるポジションの行をクリックして「トラリピ詳細」を表示し、画面下にある「取消」をクリックします。

★チャートから表示
①メニューから「チャート(チャート表のアイコン)」をクリックします。
②「保有する有効注文を表示する」にチェックを入れます。
③対象のポジションをクリックします。
④「取消」をクリックします。

2)「ポジション決済」か「ポジション保持」の選択画面が表示されるので、ポジション決済をクリックします。
3)取消の確認画面が表示されるので、記載内容を確認し、チェックボックスにチェックを入れます。
4)「取消実行」を選択します。
5)取消が完了すると、完了画面が表示されます。
6)「トラリピ管理表へ」を選択すると、トラリピ管理表の画面でポジションの取り消されていることを確認できます。


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