トラリピの通貨ペア、aud/usdについて
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トラリピのaud/usd(豪ドル米ドル)通貨ペアとは?
トラリピのペアの一つに豪ドル米ドルの通貨ペアがあります。このペアは日本でも利用されることが多い外貨同時のペアであり、豪ドルドル、オージードル、オジドル、コアラ(豪ドルのオーストラリアに由来)と言った様々な愛称を持っているという通貨ペアです。同じ外貨同士のペアであるユーロ米ドルとは異なった傾向の通貨ペアでもあり、その点がトラリピでも利用者が多い理由です。
この豪ドル米ドルの特徴やメリット、デメリットを紹介しそれらについて解説を行います。これを読めばきっと豪ドル米ドルのトラリピをより深く知ることができるのではないでしょうか。これらの点について、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
まず米ドルのペアとなる豪ドルの概要を簡単に説明します。文字通りオーストラリアで発行されている通貨ですが、近隣のポリネシア諸国でも使用されています。世界的に流通量も多く世界のトップ10に入るメジャーな通貨です。政策金利も日本のマイナス金利と異なり、高めの傾向を持っており、資源国でもあることから資源の価格相場の影響を受けることもあります。また、かつては日本、現在は中国と非常に密接な関係があり(オーストラリアの資源が中国の製造業で大量に使われるため)、中国の経済指標が良ければ豪ドルにプラス、景気鈍化が示唆されればマイナスに傾く傾向があり注意が必要な通貨です。
そんな豪ドルと世界最大のメジャー通貨である米ドルとの組み合わせはトラリピにおいてどんな特徴を持っているのでしょうか。その点について紹介をしていきます。
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トラリピのaud/usdにおける特徴
トラリピの豪ドル米ドルにおける特徴は豪ドルは米ドルに対して弱い点、どの市場でも活発に動く点、共に高金利の通貨であるという点です。
豪ドルは米ドルに対して弱い点ですが、これは豪ドル安が2013年ごろから続いているという点が挙げられます。アメリカとオーストラリアの中央銀行の金融政策の違いから豪ドルは下落を続けており、2015年には一時0.70を割り込む水準まで低下しています。かつては豪ドル米ドルのレートは1.00以上を付けていたことを思うとトラリピの長期運用を考えた場合考慮すべき点として注意が必要です。ちなみに2019年9月現在、豪ドルは0.68米ドルまで価値を低下させています。
どの市場でも活発に動く点も特徴と言えます。各通貨ペアは自国の市場が動いている時間帯は活発に動いているのですが、自国の市場が休止している時間帯は流動性が下がる傾向です。しかしこの豪ドル米ドルはそういった傾向がなく、東京市場が開いている時間でもニューヨーク市場が開いている時間でも活発に取引されています。これは地理的な理由に起因し、オーストラリア市場が動いている間は当然のこと、オーストラリア市場が休止している深夜はニューヨーク市場が開いているため米ドルで豪ドルの取引が頻繁に行われるのです。
共に高金利の通貨であるという点も特徴です。政策金利について日本円やユーロはマイナスになっているのに対し、豪ドルや米ドルはプラスの金利になっています。特に豪ドルはかつて高金利通貨として有名なくらい金利が高く、最近になってややその傾向が低下したものの比較的高い金利を維持しているというのが特徴です。米ドルも利下げを行っていますが、いまだに比較的高い水準の金利となっているため、ユーロ米ドルや米ドル円のようにプラスとマイナスの金利のペアではないという点に特徴があると言えるのです。
トラリピaud/usdペアのメリット
トラリピにおける豪ドル米ドルペアのメリットを紹介します。それはリスク分散に有効、流動性が高い、スワップの差が少ないという点です。
リスク分散に有効という点ですが、日本円との通貨ペアでトラリピを行っている場合、外貨同士の通貨ペアを持っておくということで日本円を絡ませないことによってリスクを回避できると言うメリットがあります。日本円との通貨ペアがだめでも豪ドル米ドルのトラリピが頑張ってくれるということがありますから、トータルで見るとリスク回避としてとても有効に動いてくれます。これはトラリピ以外に通常のFXとして見ても大きなメリットです。
流動性が高い点もメリットと言えます。流動性が高いとその分ある程度のレンジで激しい価格の上下が起こる傾向です。こういった状態は自動売買を行うトラップが非常に動作しやすい環境と言えます。つまり、トラリピで利益が出やすいというメリットがあると言えるのです。
スワップの差が少ないという点もメリットです。トラリピにおけるスワップとは通常のFXと異なります。通常のFXであればスワップポイントがプラスになるように意識することができます。しかしトラリピの場合つねにポジションが変化するため、金利差による実質的な手数料になるものなってしまうのです。しかし、豪ドル米ドルのペアの場合共に金利が近いためスワップポイントに関してはプラスのスワップポイントも少ない反面、マイナスのスワップポイントも少ないため、利益をスワップによって削られることが少ないという点が挙げられます。
トラリピaud/usdペアのデメリット
トラリピの豪ドル米ドルのデメリットですが、難解な動きをすることがある点、外貨同士のペアである点が挙げられます。
難解な動きをするという点ですが、資源や中国の動向、アメリカの金利政策など様々な要因によって価格が変動するというデメリットです。これにより、狭いレンジで取引を行なおうとした場合予想外の動きでロスカットが作動してしまうこともあります。さらに長期的に見ると下落傾向が続いており、定期的にトラリピをメンテナンスしないと気づいたらレンジから外れかかっていたということもあります。このように相場が読みにくいペアであるため、ある程度余裕のあるレンジにするか、こまめに様子を見ないと意外な損失を被る危険性があります。これは先進国通貨同士のペアとしてはまれな傾向で、慣れていない方からすると手間取る危険性も考えられます。
外貨同士のペアである点もデメリットです。利益を確定させようにも多くの場合日本円でのやり取りになるため最終的に米ドルを円にする必要があります。この手間がデメリットになってしまうことも少なくありません。
このようにデメリットもありますが、見方を変えればそれ以外には大きなデメリットがない通貨ペアとも言えます。
トラリピでaud/usdを行って見よう!
トラリピで豪ドル米ドルのペアの運用を行う方は少なくありません。その理由として比較的少ない資金から始められる点やトラリピハーフ&ハーフで利益を上げやすい点です。
利益が大きく、最大評価損が小さい通貨ペアを目指そうとした場合、このトラリピハーフ&ハーフをりようして一定の幅でトラップを仕掛けることによって比較的容易にトラリピを設定することができます。ただ、ハーフ&ハーフは慣れないうちは戸惑うことが多いですから、シミュレーション用のデモ口座で練習をしてから本番に臨むことをおすすめします。
トラリピの豪ドル米ドルは外貨建てということから、やや敷居の高い通貨ペアですが、一度慣れてしまえば日本円の通貨ペアよりも多くの魅力を持っていますので、気になる方はデモ口座から試しに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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