メキシコペソと、トラリピ。
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メキシコペソの特徴とトラリピでの相性
トラリピはFXの自動売買として、トレードの初心者からベテランまで幅広く利用されているリピート系のツールです。
トラリピの基本的な機能は、標準的な為替相場のパターンであるレンジ状況で利益を出すことを目的としています。
為替相場は24時間稼働しており、一定の値幅の中で上昇と下落を交互に繰り返す特性があります。
もちろん時には急激な高騰や大幅な下落に見舞われることもあります。
価格が一定方向に進むトレンド相場になる場合もあります。
しかし、平均的には値動きの幅は一定間隔で進むことが通常であり、この状況を上手に利用すれば多くの利益ポイントを作ることができます。
手動による取引でよくあるパターンとして、レンジ相場の波に飲み込まれて頻繁に逆ポジションを取ってしまい、損失が積み重なっていく場合があります。
しかし、トラリピでは最初に設定した値動きの幅で、安い価格の時に複数の買い注文を出し、価格が上昇した時点で決済を行います。
これを自動で行うため、利用者はチャートを見る必要がなく、上手くいけば勝手に利益が積み重なっていく状態になります。
レンジ相場の特徴を活かして、適切な価格での決済の罠を仕掛けるのがトラリピです。
したがって、値動きが安定的でレンジ相場を続ける通貨がトラリピと相性が良いと判断できます。
メキシコの通貨であるペソは、この特徴にマッチしています。
メキシコペソは新興国の高金利通貨でありながら、過去10年間において比較的安定的な値動きをしています。
同じく高金利通貨であるトルコリラや南アフリカランドに比べてリスクが低めで、FXで利用しやすい通貨の一つです。
トラリピでは、2019年からメキシコペソの取り扱いを開始しています。
為替差益による利益とスワップポイントの両方が狙える通貨として、利用しているトレーダーも多いです。
メキシコペソをトラリピで運用するメリット
メキシコは新興国の一角ですが、経済規模の大きな国として知られています。
地域的にはブラジルに次ぐ経済規模を誇っており、アメリカとも近接して密接な貿易関係にあります。
アメリカ経済がメキシコに及ぼす影響は甚大で、アメリカの好景気が続けば、メキシコ経済の安定にもつながります。
それはもちろん、通貨としてのメキシコペソの安定にもなります。
メキシコとアメリカの政治的な関係性、アメリカ経済そのものの動向は、メキシコペソの運用にあたって注目ポイントです。
メキシコペソ円の通貨ペアは、新興国通貨の中では安定したFX取引が可能です。
メキシコペソの過去10年間の価格推移を見ると、値動きは5円~8円の幅でレンジが続いています。
しかし近年では変動幅が1円を切るような状況になっており、変動が起こりやすい新興国通貨の中にあって、安定性が目立っています。
アメリカ経済の良好さが、メキシコ経済の安定化につながっていると見られます。
同じ高金利通貨でトルコリラのようなリスクの高いものと比較すれば、メキシコペソはリスクを抑えた取引が可能です。
また、為替差益以外にも、高いスワップポイントが狙える点もメキシコペソの大きな特徴です。
トラリピでは中長期運用が基本であり、ポジションを持ち続けることでスワップポイントによる利益を積み重ねていく期待ができます。
高いスワップポイントは、トルコリラ円、南アフリカランド円、メキシコペソ円がよく知られています。
スワップポイントは毎日少しずつ利益を積み重ねていく方法であり、長期間のポジション保有が必要になります。
新興国の通貨は急激に暴落することがあり、それに巻き込まれた場合は、積み重ねてきたスワップポイントが一気に失われる可能性もあります。
特にトルコリラはスワップポイントが高いことで知られていますが、一方で暴落リスクの高い通貨として、スワップポイント狙いの場合も十分な注意が必要です。
高金利通貨のスワップポイントを可能な限りリスクを抑えて運用するためには、メキシコペソのような一定の安定性がある通貨の選択が適切です。
メキシコペソをトラリピで運用するデメリット
メキシコペソが比較的安定した価格推移をしているとはいえ、やはり新興国通貨としてのリスクは抱えている点を理解しておくことが必要です。
そもそも新興国通貨は流動性が低く、大口ファンドの動向で大きく価格が動く可能性があります。
米ドル、円、ユーロなどのような流動性の高い通貨とは本質的に異なる通貨である点の意識が大切です。
トラリピの自動売買を利用して運用する場合も、急激な暴落によってロスカットされてしまうリスクがあります。
ロスカットされなければ、そのままポジションを保持することによって、値動きの変化を待つことで含み損を解消していくことも可能です。
余裕を持たせたレンジ幅の設定、十分な証拠金、適切な注文本数など、ロスカットされないための対策が必要です。
トラリピでは自由にレンジ幅が設定できるため、過去数年程度のメキシコペソ円の最高値と最安値を参考にしながらラインを決めていくといいでしょう。
メキシコペソをトラリピで運用する際に意識しておきたいポイント
トラリピでメキシコペソを運用する場合は、スワップポイントを考えるのであれば、買いポジションを持つことが基本です。
売りポジションでは、逆にスワップポイントを支払うことになるからです。
中長期の運用でスワップポイントを払い続けるのは、もちろんコスト負担が増大します。
利益が出ている時であれば問題なくても、含み損を抱えながらスワップポイントもマイナスになるような状態になれば、メンタルの維持に支障をきたす可能性があります。
また、メキシコペソ円はある程度の価格変動も期待できますが、近年では変動幅が小さくなっており、一度の取引で出す利益幅も小さくなっています。
この点に関してトラリピは小さな利益を重ねていくことに特徴があるため、気長に長期運用を行うことで為替差益を積み重ねていく運用方針が大切です。
メキシコペソは、資源が豊かな「資源国通貨」という側面を持っています。
世界経済の資源価格の動向にも注意を払っておくことが、運用上のリスクを避けるためにも大切です。
メキシコペソをトラリピで運用する際の注意点
メキシコペソは安定性があるとはいえ、長期保有するにはリスクが高いことも考慮に入れておくことが大切です。
新興国通貨全般に言えることですが、何が起こるかわからない急激な暴落の怖さがあります。
短期トレードのようにすぐに決済するのであれば問題ありませんが、トラリピのような長期運用で利益を重ねていくスタイルの自動売買では、政治や経済状況の不安定など、ファンダメンタルズの要因にも注意を払っておくことが大切です。
最悪の場合を想定し、ロスカットのレート水準をできるだけ下げておくことも意識しておきたいことです。
但し、設定した水準よりもさらに価格が下落する可能性もあります。
新興国通貨を扱う際には、米ドルのような流動性の高い通貨を扱う場合と同じ感覚でトレードすることは危険です。
状況によっては、トラリピの設定そのものを変えることや、手動決済の必要性も生じる場合があります。
メキシコペソ円の通貨ペアで行うメリットの一つは、証拠金の額が少なく済む点です。
メキシコペソ円は低額の必要証拠金で運用できるため、資金に余裕のない人でも負担を小さくした取引が可能です。
同じ金額であれば、他の通貨ペアに比べて多くのポジション本数を持つことができる点もメリットです。
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