トラリピとカナダドル
トラリピで扱っているカナダドル
トラリピでは様々な通貨ペアの運用ができますが、その一つに「カナダドル/円」があります。ドルというと、アメリカドルを思い浮かべますが、トラリピのFX取引ではアメリカドル以外にも人気の高いオーストラリアドル、ニュージーランドドル、そしてカナダドルがあります。
カナダはG7にも参加している先進国の一つですが、豊富な天然資源を持ち、経済も発展しています。そのため、カナダドルは資源中心国であるブラジルのレアルや、南アフリカのランドのような性質を持ちながら、先進国のアメリカドルやユーロ、イギリスポンドのような値動きをしています。
日本ではカナダドルに対する意識があまり強くありませんが、実は為替取引においては世界で6番目に取扱量の多い通貨となっています。トラリピではオーストラリアドルの人気が高くなっていますが、世界的に見ればカナダドルの方の取引量が勝っています。
なお、カナダの金融政策の特徴として、金利政策がアメリカに似ていることが挙げられます。実際に、アメリカが政策金利を上げると、カナダも付随して上げる傾向にあります。例えば、2017年からアメリカは段階的に利上げを行っていますが、半年遅れでカナダも徐々に上がっています。この政策金利のアップが、トラリピのスプレッドやスワップポイントに影響を与えています。
トラリピでカナダドル/円を取引するメリット
トラリピでカナダドル/円を取引するメリットとして、主に以下のことが挙げられます。
1.狭いスプレッド
トラリピのようなFX取引では、通貨の買値と売値の差額であるスプレッドが利益を左右することになります。トラリピで唯一手数料と言えるのがこのスプレッドです。
スプレッドを分かりやすく言うと、トラリピが通貨を買う時と売る時に差額を設けることです。その差額がスプレッドであり、トラリピの利益になります。カナダ/円の組合わせはスプレッドの差額が少ないため、利用者は利益を削らずに売買できます。
実際に、トラリピのカナダ/円のスプレッドは他のFX業者より安くなっています。
- トラリピ:1.0銭(手数料無料)
- トライオートFX:1.9銭+手数料4.0銭
- ループイフダン:5.0銭(手数料無料)
スプレッドが1銭のため、例えばポジションを購入する時は79円02銭で購入し、決済する時は79円01銭で売却します。差額の1銭がトラリピの利益となります。トラリピのようにポジションを数多く購入したり売却したりする取引の場合は、スプレッドが小さいことが利益の獲得に大きく貢献します。
2.高いスワップポイント
トラリピにおいては、カナダ/円のスワップポイントが高くなっています。その理由は、カナダの政策金利の高さにあります。スワップポイントというのは通貨間の金利差を調整する金額のことであり、金利差が大きければ大きいほど、貰えるスワップポイントが多くなります。日本の現在の政策金利は-0.1%になっていますが、カナダの政策金利は1.75%です。その差は1.85%もあります。
トラリピが扱っている国の政策金利は以下になっています。カナダは先進国ではアメリカに次いで高くなっています。
- アメリカ:2.5%
- カナダ:1.75%
- ニュージーランド:1.5%
- オーストラリア:1.25%
- イギリス:0.75%
- ユーロ:0.0%
トラリピのスワップポイント(1万通貨当たり、1日分)
- 米ドル/円:20円
- カナダドル/円:40円
- NZドル/円:16円
- 豪ドル/円:16円
- 英ポンド/円:28円
- ユーロ/円:-40円
先進国のスワップポイントは10~20円でしかありませんが、カナダドル/円のみ、40円と高くなっています。
ちなみに、他のリピート系FXのカナダドル/円のスワップポイントは以下になっています。
- トラッキングトレード:21円
- トライオートFX:18円
- ループイフダン:40円
3.安定した相場
発展途上国や資源国の通貨と異なり、政情や経済が安定しているため、狭いレンジの中で相場が動きやすい傾向にあります。従って、トラリピのように、一定の値幅の中で買いと売りを自動的に繰返すリピート系FXの取引には適した環境です。
4.安い通貨価格
カナダドル/円は通貨価格の安いことも取引の上でのメリットになります。現在の1米ドル106円なのに対し、カナダドルは79円です。
仮に、1万通貨を購入する場合は以下の金額が必要証拠金になります(レバレッジ25倍)。
- 米ドル:106円×1万通貨÷25=42,400円
- カナダドル:79円×1万通貨÷25=31,600円
約1万円少ない金額で済みます。
トラリピでカナダドル/円を運用する設定
トラリピでカナダドル/円を運用するには、まずチャートの分析が必要です。過去15年のチャートを見ると、高値にはブレが見られますが、安値は73円前後で必ず反発しています。2008年のリーマンショックの時でさえ、70円をそれほど下回っていません。従って、値幅の下値は70円にすれば安心ですが、75円でも損切りになることはまず考えられません。
高値に関しては、100円を超える時もありますが、全般的に95円を境に反落しています。従って、トラップを仕掛ける値幅に関しては75円~95円が目安になります。
運用においては、トラリピにはハーフ&ハーフという資金効率の良い運用ツールがあり、カナダドル/円においても有効になります。ハーフ&ハーフというのは値幅のレンジを高値と安値の中間で分け、中間より下側は買いポジション、上側は売りポジションだけを持つ手法のことです。
ハーフ&ハーフの大きなメリットは必要証拠金が買いポジションか売りポジションのどちらか多い方だけで済むということです。大雑把に言えば、必要証拠金が半額で済みます。
設定は以下のようにします。
・注文レンジ:買い75円~86円/売り87円~95円
・注文本数:買い11本/売り9本
・ロスカットライン:買い68円/売り107円
・トラップ値幅:1.0円
・利確幅:1.0円
・必要資金:18.5万円
- ロスカットライン
ロスカットを設定しておけば、相場が一方向に流れたとしても、資金を追加せずに新しいポジションが持てます。ただし、ロスカットによってポジションが決済されるため、資金を若干失うことになります。ロスカットラインを設定するかどうかは、利用者の投資意向に即して判断します。 - トラップ値幅
トラップ値幅とはポジションを持つ価格の間隔のことです。トラップ値幅に関しては、資金的余裕があれば50銭や80銭でも構いません。トラップ値幅を狭めるとポジションが増えるため、利益額が増えます。ただ、運用資金が増えるため、運用利回りで見ると、トラップ値幅を狭めてポジションを多くしても、それほどのメリットはありません。 - 利確幅
利確幅では、どれだけ価格が上昇したらポジションの利益を確定させるのかを設定します。利確幅に関しては、トラリピの運営元であるマネースクエアから通貨ペアごとの最適なデータが公表されています。トラリピは長期運用を前提にしており、カナダドル/円の過去5年間におけるの最適な利確幅は1.0円になっています。 - 必要資金
上記設定で運用するために必要となる最低資金です。
トラリピでカナダドル/円を運用する上での注意点
カナダ/円は比較的安定していますが、カナダは資源国でもあるため、往々にして原油相場の変動に左右される傾向があります。そのため、レンジ相場の枠を抜けることがあり、相場がトレンドの流れを見せたら対応が必要になります。
関連記事:
トラリピとサラリーマン|失敗を避けるための備忘録。ループイフダンとの比較も。
Author Information-トラリピ・ラボとは
-
トラリピ情報専門メディア、トラリピ・ラボ。
トラリピに関する専門情報を、ご提供して参ります。
メディア掲載(※一部。順不同。)
・財経新聞
・東京ビューティー
・朝日新聞デジタル&M
・徳島新聞Web
・とれまがニュース
・ZAKZAK
・SANSPO.COM
・SankeiBiz
・RBBTODAY
・Mapionニュース
・Infoseekニュース
・excite.ニュース
・BIGLOBEニュース
・@nifty ビジネス
・トレンドタイムス
最新の投稿
- 2020.04.01トラリピ基礎知識トラリピとusdhkdについて
- 2020.03.31トラリピ基礎知識トラリピと、A8ネット
- 2020.03.30トラリピ基礎知識トラリピとアノマリー
- 2020.03.29トラリピ基礎知識トラリピのアプリの見方について