トラリピの「挟み込み」について

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トラリピの設定追加には挟み込み等の手法がある

トラリピは年単位の自動売買となる場合も少なくありません。この長期にわたる投資は時に、方針を変更したり資金が増えた場合の設定の変更を行ったり、あるいは追加する必要に迫られることがほとんどです。そんなトラリピの設定追加についていくつかの方法がありますが、その中の手法の一つに挟み込みと言うものがあります。今回、この挟み込みについてその有効性を説明し、挟み込みとはどんなものか、あるいは挟み込みはどのように行うのが良いのかとお話しし、トラリピの設定追加の長期運用における意義についてもまとめていきます。
挟み込みをお話しする前にまず設定追加にはどんなものがあるのかについてお話しします。大きく3つあり、レンジの拡大、運用する追加ペア、そして注文間隔を狭めると言った手法です。
レンジの拡大に関してはトラリピが発動する相場の範囲を広げることです。これは価格が急騰した時もトラリピの発動によって利益の取り損ないを防ぐだけでなく、急な価格の下落に対しても対応できる安全性の獲得と言うメリットもあるのです。つまり、レンジの拡大は利益と安全性の向上と言う意味で設定追加としてよく行われる方法です。
次が追加の通貨ペアです。投資は基本的に分散することが安全性を増す手段だと言われています。そのため今持っている通貨ペアと連動しない、あるいは影響力の少ない通貨ペアを追加すると言った手法があります。また、リスクが増大するものの逆の売買パターンで同じ通貨ペアを作ってみたり、連動しやすい通貨ペアを追加(日本円豪ドルに日本円ニュージーランドドルのペアを追加)して収益を上げるという設定追加も考えられます。
そして注文間隔を狭めるというのは今回紹介する挟み込みに通じます。挟み込みとは注文間隔を狭めることで自動売買を発動させるタイミングを増やす方法なのです。この挟み込みについて、次の項目で踏み込んでお話ししていきます。

トラリピはメンテナンスが必要!挟み込みなども有効

トラリピは長期運用と言う性格から、定期的にメンテナンスを行う必要があります。ここではそのメンテナンスが必要な理由とその検討時期、設定の検討方法についてお話しします。
まず、メンテナンスが必要な理由ですが、基本的に放っておいても本来であれば問題なのがトラリピです。ただ基本的に短期的な投資を行うスタイルと言うより長期的な運用になることが多い傾向にあります。運用で得た利益をそのままさらにトラリピで運用し、利益を狙う複利目的のトラリピの場合、資金が増えた分、より安全で、より利益の出せる設定にしやすくなります。そのためトラリピで更に稼いで行こうとした場合、メンテナンスと言う形で設定の追加が必要だというのがその理由です。
検討時期の一つの目安として、最初の投資額総額から10%程度増えた時になります。このタイミングになると挟み込みやレンジ幅の拡大が可能になります。他にも通貨ペアの追加などもありますが、そういったものは更に資金が必要になります(最低でも30万円程度)からもう少し後で追加してみても良いのではないでしょうか。
設定の検討方法ですが、基本的に安全性を高めたいのであればレンジ幅の拡大、利益を求めたいのであれば挟み込みなども検討する必要があります。そして、検討方法としてはシミュレーションツールを使用し、検討している設定を行って見たり、らくトラ運用試算表などでいくら程度の資金が必要なのかを計算してみるという方法で検討が可能です。
これらが挟み込みの必要な理由やタイミング、検討方法の概要になります。

トラリピの設定追加手法!挟み込みとは

先ほどから少しずつ触れましたが、挟み込みについてお話しします。一言で言うと注文の幅を狭めるという方法です。その名前の由来や方法、意義について解説します。
名前の由来はあるブログで設定の追加注文の方法が最初の設定に挟み込んでいくような様子から呼ばれるようになりました。すでに発注したトラリピ設定と同じ通貨ペアの同じレンジに注文を追加していくテクニックです。
方法についてですが、例えば101円~105円まで1円間隔で5本のトラリピを仕掛けている場合、それらの隙間を0.5円間隔にするため、最初の注文よりも0.5円安い100.5円~104.5円までのレンジで5本のトラリピを追加するというものになります。
意義については間隔が狭まることにより、注文が成立する可能性が上がり、利益もその分出る可能性が上がるというメリットが発生します。長期で運用していく場合、1本当たりの通貨量を増やすより、トラップの間隔を狭くする方が、利益が安定して出やすく、長期にわたってのトラリピの運用が可能となります。そうすることによって複利による利益の上げ方が容易という意義があります。
このように利益を上げるという点で挟み込みは有効なのですが、それは安全なレンジを確保した上での話であり、レンジに不安がある場合は(特に下落した場合に備えて)レンジを広げるような設定追加を行うことが有効です。ちなみにこの挟み込みをこれを応用して行くと実質的な間隔が20銭、10銭とどんどん狭めることができます。
また、仮に既存の設定に含み損があっても決済することなく追加注文ができる点はメリットがあります。これにより、時期を選ばすに自分のタイミングでメンテナンスすることが可能です。

トラリピの挟み込みはどのように行うのが良いのか

トラリピの挟み込みですが、実は方法がいくつかあります。それは先ほどのように全体に挟み込んでいく方法と、一本だけ追加を行っていき、徐々に間隔を狭めるという方法があります。結論を言うとまとめて追加することがおすすめです。短期的に見ると、急に本数が増えず徐々に増えていくので、この増えている間にまとめて追加するよりも多くの利益が出るのです。しかし、まとめた方が試算表で計算しやすい、いつロスカットが発動するか分かりやすいなどメリットが多いのと言うのがその理由になります。
まとめた方が試算表で計算しやすいというのはらくトラ試算表はあくまで均一の本数で注文を行った場合の試算のみを出すことができるため、1本だけ追加で注文した場合の計算ができません。強いて計算できるとすれば一番上の価格か下の価格にレンジを広げるようにして追加する場合ですが、これはレンジを広げるという意味がありますが、挟み込みとは言えません。しかし全体で追加した場合は間隔が狭くなるのと、若干レンジが変化するだけなので、容易に試算出来ます。これは長期運用を行う上でとても重要です。
また試算ができるということは、危険な相場値であるロスカット値が分かるということを意味します。これをあらかじめ理解していれば警戒もできますが、試算出来ない状態で間隔的にトラリピを動かすのは万が一の時のリスクが大きいため、望ましいことではありません。

トラリピの挟み込みで長期的な運用を

トラリピは自動売買の一つとしてシステムのサービスが継続される限り何年でも行うことができるFXの取引方法です。しかし、肝心の資金がロスカットされてしまうと、せっかく運用してきた利益が全て消えてしまうというリスクがあります。そういったリスクを回避するためにトラリピは定期的なメンテナンスとも言える設定の追加を行っていきます。また、複利で少しずつ増やしていくスタイルの場合はその効率を上げるという意味でも一本当たりの金額を増やしていくという方法ではなく、間隔を狭めた方が効率よく利益を出せます。そういった意味で、トラリピは定期的に設定の追加を行い、その追加の一つとして挟み込みを検討するということは意義のあることと言えるのです。


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