トラリピと追証

当サイトはPRを含みます。

トラリピを行う前に追証を知る

トラリピはFXと呼ばれるレバレッジをかけた為替相場の取引を自動で行ってくれるシステムです。このトラリピもFXである以上当然追証が発生します(国内の業者は追証なしと言っても手数料という形で追加料金を取られる場合があります。海外の業者であれば発生しません)。しかしこのことを知らずに安易にトラリピを行い、思いもよらない損失を起こすことも少なくなりません。しかもレバレッジをかけている分その損失も大きくなり、きちんとした対策を立てておかないと、日常生活にも支障をきた深刻な経済的打撃をこうむることになりかねないのです。
そういったトラブルを未然に防ぐためにも今回、トラリピにおける追証について、その概要の解説や似た意味のロスカットとの違い、追証を回避するためのトラリピの設定、また追証が発生しやすい通貨ペアはどんなものがあるのかと言ったもことを紹介し、トラリピと追証の付き合い方についてお話しします。これを読めばきっとトラリピの最大の注意点である追証について知ることができるのではないでしょうか。

トラリピの注意点!追証とは何なのか・ロスカットとの違いは?

トラリピの注意点として知っておきたい追証とは何なのか、ロスカットとの違いはどういったものなのか、そんな疑問についてまずお話ししていきます。
最初に追証ですが、追加証拠金の略のことで「証拠金維持率が100%を下回っている場合に不足資金を期日までに入金しなければならない制度のこと」です。簡単に説明すると含み損が証拠金を超えてしまった時に発生します。
例えば証拠金を100円にしてレバレッジを10倍、円とドルで取引を行ったという例で説明します(手数料は一切無視)。レバレッジを10倍にしているので1,000円分の資金です。1ドル100円の時10ドル買ったとしましょう。そして相場が暴落し、1ドル70円になりました。この時持っていたドルは日本円に換算すると700円です。つまり、300円の含み損が発生します。ここで気づかれると思いますが、証拠金よりも200円も多い状態になっている状態です。こうなった際、追証が発生し埋め合わせとして利用者は200円の支払いを行う必要があります。
このような例では200円で済みますが、実際はこの金額が20万円や200万円となることも珍しくないのです。このくらいの金額になると場合によっては多くの人が身を切るような損失を被ることになります。
似たようなものにロスカットがありますが、この意味は何でしょうか。端的に説明すると、あらかじめ設定した金額になったらFXを止めるという安全装置です。深刻な追証金が発生する前にこの金額になったら強制的に決済をするというのがロスカットになります。このロスカットは自分があらかじめ決めたポイント(例であれば追証が発生する前の1ドル90円)で止める(ポジションを閉じる)ものと強制ロスカットと言ってトラリピの会社が設定したポイント(利用者保護のために1ドル95円にする等。逆に85円にするなど追証狙いの場合もある。)で強制的に取引を止めるものがあります。
ロスカットは安全装置のようなものです。なので自分で安全にロスカットを設定しておけばいいだろうと考えがちですが、実際は急激な暴落時(リーマンショックやスイスフランショック、あるいは日本の東日本大震災などの影響)が起こると急激な取引量の増加によってアクセス不能となり、気づいたら自分の設定したロスカットが働かず強制ロスカットの方だけ作動し追証が発生している場合もあります。
トラリピの自動売買で24時間管理された状態であってもロスカットが作動しないケースがこのようにあるため、追証の存在は常に考えておくことが必要です。

追証を回避するためのトラリピの設定方法とは?

このように深刻な経済的な打撃を浴びる恐れもある追証ですが、トラリピで回避する方法はないのでしょうか。その有効な方法に設定があります。どういった設定かと言うと、レバレッジを低くすることやロスカットを高めに設定しておくということです。
レバレッジを低く設定しておけば、利益は低くなりますが、証拠金を超えるようなロスカットは出にくい状態になります。一つの目安としてあらかじめ過去15年程度のその通貨の相場の動きを見ておき、15年間に起きた暴落全てに対応できるくらいの証拠金とレバレッジに設定しておけば多くの場合無事です。
また、暴落が起こる場合やロスカットを発動させることにしておけばある程度リスクを避けることもできます。ただ、頻繁にロスカットを起こすと全く利益が上がりませんので、設定のレンジ幅を広げて余裕を持たせるという方法もおすすめです。
ただ、これだけ行っても対応しきれない場合もあります。
なので1番の対策は強制ロスカットに備えた資金管理に尽きます。

トラリピで追証が起きやすい通貨とは

トラリピは様々な通貨ペアがあります。代表的なものとして日本円と米ドル、日本円とユーロなどです。こういった通貨ペアの中でも追証が起きやすい通貨ペアと言うのが存在します。それは、主なもトラリピで利用されるものとして日本円とトルコリラ、日本円とメキシコペソ、そして日本円と南アランドです。これらは必ず必発するわけではありませんが、米ドルやユーロと言ったいわゆる先進国通貨に比べると追証が起きやすい傾向があります。その理由として、様々な影響を受けやすく、相場が乱高下しやすい点です。売り注文から始めても買い注文から始めても急騰したり、暴落しやすいので証拠金を超える値動きを見せることも少なくありません。
一つずつ紹介をしていくと、メキシコペソはアメリカとの政治的問題を抱えているため、それが原因で価値が急激に変化します。それによって売り、買い、どちらのポジションをとってもロスカットや追証が出ます。
トルコリラは国内外に問題を多く抱えており、クーデター未遂などの政情不安に加えて欧米との関係悪化と言った暴落のリスクを多く持っている通貨です。
南アランドは二つに比べて政治的なリスクは少ないですが、資源に依存しているため欧米の経済の影響以外にも資源の価格にも影響を受けやすく、相場も上がり一辺倒、あるいは下がり一辺倒になる傾向もあります。
また、これらは過去の相場の状況がなかなか分かりにくく、どのくらいのレンジ幅や証拠金の準備が必要なのか見当をつけにくいという点でも追証が起きやすいリスクを抱えているのです。

追証をうまく回避してトラリピを上手に運用しよう

追証を回避することができればトラリピはどんどん収益を出して行く便利な自動売買です。確かに追証は時に恐ろしい経済的なダメージを我々に浴びせることもありますが、きちんとしたトラリピの設定を行っていれば恐れるものではありません。
また、常に余裕のある資金繰りを行い、一山当てるというよりは長期的に資産を育てるつもりで年単位の視点を持って取引を行うのが理想です。
また、ロスカットが無視されるような暴落は毎年起こるものではありませんが、スイスフランショックやリーマンショック級の暴落が起こっても持ちこたえられる準備金の用意を行うことや生活資金をつぎ込むのではなく、小遣い程度のお金から始めてコツコツ証拠金を増やしていくというスタイルをお勧めします。

Author Information-トラリピ・ラボとは

トラリピ・ラボ
トラリピ情報専門メディア、トラリピ・ラボ。
トラリピに関する専門情報を、ご提供して参ります。

メディア掲載(※一部。順不同。)
・財経新聞
・東京ビューティー
・朝日新聞デジタル&M
・徳島新聞Web
・とれまがニュース
・ZAKZAK
・SANSPO.COM
・SankeiBiz
・RBBTODAY
・Mapionニュース
・Infoseekニュース
・excite.ニュース
・BIGLOBEニュース
・@nifty ビジネス
・トレンドタイムス