トラリピとmt4
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トラリピと同様なことのできるMT4
リピート系FXの自動売買でシェアの高いツールに、マネースクエアが運営する「トラリピ」があります。自動で売買をしてくれるため、始めに指定事項を設定すれば、以降利用者は何もせずに見ているだけで済みます。ただ、単に自動売買を求めるだけなら、マネースクエアのトラリピを利用しなくても、自分でトラリピと同様なFXの自動売買ができます。それが「MT4(MetaTrader4)」の利用です。
MT4とはロシアの会社が開発した、世界的に利用されている最もメジャーなFX取引用のプラットフォーム(基盤システム)です。数多くのテクニカル指標を同時に表示させたり、自動トレードプログラム(EA)をインストールして使ったりすることができます。高性能な機能が搭載されているのに、利用料は完全無料です。
パソコンのシステムに例えると、MT4は「Windows」のようなオペレーティングシステムであり、EAが「Internet Explorer」や「Google Chrome」のようなブラウザの役割をすることになります。MT4を自分なりにカスタマイズすれば、トラリピで感じる不満を解消できるようになります。
トラリピと比較した場合のMT4のメリット
MT4がトラリピより有利な点としては以下のことがあります。
- 狭いスプレッド
MT4にはトラリピよりスプレッドが狭いというメリットがあります。トラリピの場合はスプレッドが変動制になっており、人気の米ドル/円で3~4銭、豪ドル/円で5~6銭です。一方、MT4の取扱業者の米ドル/円のスプレッドは一般的に0.5銭程度になっています。 - 数多い取扱通貨ペア
トラリピでは12種類の通貨ペアしか取引できませんが、MT4では何十種類もの通貨ペアで取引が可能になっています。
トラリピよりも多い機能を持つMT4
MT4ではトラリピと同様な機能が利用できる上、以下のようなFX取引に便利な機能が数多く備わっています。なお、MT4の取引画面は初心者にとっては分かりづらい面がありますが、慣れてくると、利便性を感じるようになります。
- 自動売買が可能
FX取引用プログラムをMT4に設定すると、自動でFXのトレードをしてくれます。自動売買が可能なため、FX業者のサービス時間内であれば、24時間の継続取引ができます。この自動売買のプログラムのことを「EA(Expert Advisor、エキスパート・アドバイザー)」と言います。MT4ではEAを自分で作れるようになっており、基本プログラムはネット上で有料のものから無料のものまで入手が可能です。中には、「トラリピEA」や「トラリピ風EA」、「トラリピ系EA」などという名前で販売されているものもあります。
- 裁量取引に対応
裁量取引というのはあえて自動売買を利用せずに、自分で将来の値動きなどを予想して取引をすることです。一般的なFX業者との取引は裁量取引になっています。裁量取引はFXに対する豊富な知識を必要とし、取引にかける時間もかなり多くなります。だからこそ、自動取引が利用されますが、自動取引では満足を得られない人がおり、そういう人は裁量取引を選びます。MT4は裁量取引まで対応できるという優れものです。 - バックテストが可能
MT4では、選択したトレード手法を使って過去の相場で取引をした場合に、利益が取れていたのか、損失が生じていたのかを検証する「バックテスト」ができます。過去の相場で利益が出ていたからといって将来も利益が出るとは限りませんが、かといって過去の相場で利益の取れないEAを利用するのはあまりにもリスクが大き過ぎます。従って、過去の実績を検証できることは大きなメリットになります。 - インジケーターの作成
トラリピを使うと、チャート分析のためのインジケーター(指標)をいくつか見ることができますが、MT4では数十種類ものインジケーターを使用できます。特に、MT4が優れている点は、「自分でインジケーターを作れる」ということです。誰も見られないような自分だけのインジケーターを使い、FX取引を有利に進めることが可能になります。
MT4で使用できるインジケーターには以下などがあります。
- 水平線
- トレンドライン
- 単純移動平均線(SMA)
- 加重移動平均線(WMA)
- 指数平滑移動平均線(EMA)
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
- MACD
- RSI
また、MT4の利用者は数多くおり、かつ、MT4の利用者にはFX取引のスキルの高い人が少なくありません。そういうFXマニアから良質な情報がネットを通じて多数発信されています。MT4を利用していると、彼らの情報が非常に役に立ち、そういう人たちとのネット上でのコミュニティに参加することで、必然的に自身のスキルが高くなっていきます。
トラリピには無いMT4の持つデメリット
優れた機能を持つMT4にも以下のようなデメリットがあります。
- プログラムが複雑
トラリピを使った自動売買に比較すると、MT4は多機能だけに却って売買が面倒くさくなっています。また、ソフトウェアやプログラムが随時バージョンアップされるため、その対応を自分でしなければなりません。そして、もともとソフトがロシアで開発されたものであり、日本用にはなっていないことがネックであることは否めません。 - 外部サーバーの使用
24時間の自動売買をするためには外部サーバーを使用するか、自宅のパソコンの電源を入れっぱなしにすることになります。外部サーバーは安全で使い勝手も良くなっていますが、それなりの知識が必要であり、費用(月額数千円)もかかります。電源を入れっぱなしにしておくことは簡単ですが、電源に対する常時の監視が必要です。 - 少ない国内業者
MT4に対応しているFX業者はそれほど多くありません。特に、国内のFX業者の数が少ないことから、国内の業者を使いたい場合は取引先が限定されます。
MT4でトラリピと同様なFX取引をする手順
MT4でFX取引をするには以下の手順を踏みます(ゴールデンウェイ・ジャパンの場合)。
- ゴールデンウェイ・ジャパンの口座を開設し、IDとパスワードを取得します。
- ゴールデンウェイ・ジャパンの公式サイトにアクセスし、「MT4をダウンロード」をクリックします。
- セットアップのインストーラーが表示されるので、「次へ」をクリックします。
- MT4の紹介画面が出たら、「完了」をクリックします。(「MQL5」という英語の画面の表示される場合がありますが、そのまま閉じます)
- MT4へのログイン画面が表示されるので、口座開設時に受取ったIDとパスワードを入力してログインします。
- ログインすると、MT4の画面が立ち上がります。
MT4の画面では以下のことが確認できます。
- ツールバー
MT4の全ての操作を行うことができます。「新規注文」をクリックすると、画面の真ん中に「オーダーの発注」画面が表示されます。 - 気配値表示
各通貨ペアの売値と買値のレートが表示され、為替のマーケット状況を確認することができます。 - チャート画面
自分が選択した通貨ペアのチャートが表示されます。1画面でも表示できますし、複数の通貨ペアを同時に表示させることも可能です。 - ナビゲーター
インジケーターやエキスパートアドバイザなどの情報が表示されます。 - ターミナル
取引履歴や口座残高などの情報が表示されます。
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