トラリピと「ラップ」

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トラリピとラップ

トラリピとラップというと二つの意味があります。
一つはトラリピと資産運用のラップ口座、そしてもう一つはトラリピのハーフ&ハーフというテクニックの応用であるラップという手法です。
これらは全く異なった意味を持ちますが、同じラップという言葉を使います。
更にニュアンス的にも包み込むという意味のラップであり、それぞれ対象とするものは異なってもイメージは包み込むということです。
今回、ラップ口座という金融商品とラップというテクニックの両方を紹介していきます。

これらのラップについて、その概要を紹介します。
最初に金融商品のラップ口座について説明を行います。
ラップ口座とは証券会社や信託銀行などで提供している金融商品のことで、顧客が資産をそれらの企業や銀行のラップ口座という特別な口座に預け、証券会社や信託銀行が顧客に代わって資産運用を行ったり、アドバイスを行うというサービスになります。
運用から管理、報告までを全て自分に代わって行ってくれるため、金融知識がなくとも自動で資産運用を行ってくれるのがメリットです。
様々な資産をラップしてひとまとめに運用することからラップ口座と名前がついています。
一方、資産運用にかかる手数料が発生する点や確実に利益を上げることはできないというデメリットもある金融商品になります。
次にテクニックのラップですが、これはハーフ&ハーフの応用テクニックです。
ハーフ&ハーフとは売りでスタートするトラリピと買いでスタートするトラリピを同時にスタートさせるテクニックになります。
通常これらはトラリピが発動する価格帯が重ならないようにすることがポイントですが、この価格帯を重ねて行うテクニックをラップと言います。
重なった部分がトラリピ同士でラップされている(包まれている)ような印象を与えることからラップという名前がついています。

これらがラップのそれぞれの概要です。
ではラップ口座から解説を行っていきます。

トラリピとラップ口座の比較

最初にトラリピと金融商品のラップとの比較です。
この二つの違いと思われる点として、人が行うか自動かという違い、投資先の違い、そして手数料の違いを挙げ比較します。
最初にお話しするトラリピとラップ口座の違いは、人が行うか自動で行うかというものがあります。
トラリピは一度設定を行えば自動で行います。
そして感情に惑わされず淡々と運用をおこない、ロスカットまで自動で取引を行うのです。
一方ラップ口座は運用会社が資産運用を行います。
こちらは一部自動で行う場合もありますが、多くの場合はプロのトレーダーなどがその運用を担当します。
とても鍛えられたトレーダーではありますが、最後は人なのでどうしても取引で感情が出てしまうこともあるのです。
投資先も異なります。
トラリピは通貨の為替差益を狙ったFXの自動売買ですが、ラップ口座は通貨以外の様々な資産に投資し、分散投資を行ったり顧客のニーズに合わせて株式や不動産に注力して投資するなど、多様性に富んだ取引を行うことも少なくありません。
このように取引を行う対象がこの二つでは大きく異なります。
手数料も異なります。
トラリピはスプレッドなど実質的な手数料はあるものの、基本的に利用料や手数料は無料です。
そのため、トラリピの運営会社に支払う手数料を気にすることなく資産を運用できます。
一方、ラップ口座はまず口座を維持するだけでも手数料がかかります。
また定期的に運用にかかる手数料を支払う必要があります。
この手数料は高額なことが多く、ラップ口座に抵抗を覚える要因となっていることも少なくありません。
このようにこの二つの投資方法には大きな違いがあり、この違いによって投資手段の違いとなっています。

トラリピはラップというテクニックがある

トラリピはラップと呼ばれるテクニックがあります。
このテクニックは冒頭でもお話しした通り、売り部分と買い部分を重ねて(ラップして)利益を上げるテクニックです。
通常トラリピ以外の方法、例えば通常のFXはこの両建てと呼ばれるラップを行うのは無意味と言われています。
なぜなら、米ドルと日本円で米ドルの価格が上がった時に日本円を売って利益を上げるシーンがあったとします。
この時通常の売買方法では両建てを行うと、米ドルを更に買ってしまう動きになり、こちらは損をします。
つまりプラスマイナスゼロになってしまい利益が出せません。
しかし、トラリピの場合売買という取引が設定の通り成立すれば価格の上下に関係なく利益が発生するのです。
今の例の場合、片方では米ドルを売って利益を上げるのですが、トラリピではあらかじめ更に低い価格帯で買った安い日本円を使って米ドルを買う形になるので利益が発生します。
このようにラップの部分では取引回数が一気に増え、利益を上げやすいという傾向があるのです。
特にレンジ相場という細かい価格帯で金額が細かく変わる場面では利益を一気に上げることに適しており、ラップの本領を発揮します。
こういったメリットを持っているため、トラリピのテクニックとしてラップという手法が成立したのです。

トラリピのラップのメリットとは?

トラリピのラップのメリットは、はまると利益が増える、証拠金が少なくて済むという点です。
トラリピはレンジ相場の価格帯とラップした価格帯がはまると単純計算で利益が倍になるという特徴があります。
そのため、そういった場面に価格相場が来た場合は、とても利益を出しやすくなるのです。
これは取引の回数(決済回数)の多さで利益が出るというトラリピの特徴をうまく生かしたメリットであり、このためラップの手法によって取引を行う投資家もいます。
証拠金も少なくて済みます。
通常のFXであれば、両建てを仮に行う場合、証拠金を2倍用意する必要があるのです。
しかし、トラリピの場合は、買いからスタートしたものと売りからスタートしたもののどちらか多い方の証拠金を用意すればいいというルールになっています。
例えば通常であれば10万円ずつ証拠金を用意し、合計で20万円必要なのですが、トラリピの場合は片方が1万円、もう片方が10万円用意すればいいので合計11万円で済みます。
このように少額から出来るというメリットがあるのです。

トラリピのラップの注意点とは?

メリットだけを聞くとトラリピは全てラップにすればいいと考えますが、実は注意点が多いため一部の利用にとどまっているという現実があります。
それはロスカットしやすくなる、常に含み損を抱える、長期投資で出費が多いという点です。
ロスカットしやすくなるというのは、通常のケースにおいて価格が想定した価格帯を超えるとロスカットと言って証拠金以上の損失を最小限にする動きが発生します。
これは単独の場合でも起こるのですが、ラップするとその分、ロスカットの発動条件も倍になってしまうのです。
含み損とは出金したい通貨の評価額がマイナスになっている状況です。
例えば、米ドルと日本円で取引し、利益を上げているのに、出金したい日本円に直したら投資総額よりも低くなるという現象のことになります。
通常ラップを行わなければこういった含み損は発生してもすぐに解消できるのですが、ラップした場合片方の評価額が高くなって含み益が得られても、もう一方は多額の含み損を抱えた状態です。
この含み損をゼロにする、または含み益のある方を先に終わらせて残った方は負担を最小限する含み損で終わらせるといった工夫が必要になります。
最後は長期投資で出費が多くなるという点です。
投資を行うとスワップポイントが発生します。
これはプラスであればどんどん資金が増えますが、マイナス(通常プラススワップより高額に設定)になれば出費が増えます。
ラップするとどちらか片方がマイナススワップになるので、常にマイナススワップの料金を支払う必要に迫られ、透視期間が長くなるほどスワップに支払う金額も多額なものとなる点で注意が必要です。


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