トラリピで考える、通貨の組み合わせ

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リスクが高くなる通貨ペアの組み合わせ

大損を避けるために複数の通貨ペアで運用している・運用することを考えている方も少なくありませんが、同じような挙動を示す通貨ペアの組み合わせをしてしまうと複数の通貨ペアで運用する意味があまりありません。
例えばNZD/JPYとAUD/JPYの場合、保有ポジションの評価損がほとんど同じになることが多いです。
そのため同じ時期に評価損が膨らんでしまうとリスクを軽減することができないということになります。
なので、保有ポジションの評価損が異なる動きをする通貨ペアの組み合わせにすることでリスクを軽減することができます。

おすすめの組み合わせ

  • カナダドル/円
    これらの組み合わせは、少ない資産で運用することができ、最安値と最高値の幅が狭いこと、利益率が中というのが特徴です。
    様々な組み合わせが存在する通貨ペアですが、カナダドル/円の組み合わせは他の通貨ペアに比べてローリスクミドルリターンを狙いやすい組み合わせです。
    また、最安値と最高値の幅が狭いことでレンジ幅が予想しやすく、設定次第では1番利益が出る可能性が高いです。
  • 豪ドル/円
    これらの組み合わせは複数の通貨ペアで運用するのに向いているのが特徴です。
    豪ドル/円はローリスクミドルターンが見込める組み合わせでもあります。
  • 英ポンド/円
    これらの組み合わせはレートの動きが多く、最安値と最高値の幅が広いのが特徴です。
    レートの動きが多い分、決済回数が増えるので利益率は高いと言えます。
    ですが最安値と最高値の幅が広いのでどのレンジ幅で設定すればいいかとても難しく、予想するのが大変です。
    上手く設定することができれば高い利益を見込めるのですが、設定に失敗してしまうと利益がほとんど出ないということを理解しておく必要があります。
    そのためトラリピ初心者には英ポンド/円の組み合わせはまだ早いでしょう。

大損しない組み合わせの選び方とは

大損しない組み合わせをするための選び方としては、総数移が多い・高低差が少ない・底値と現在のチャートが低い・マイナススワップを避けることを重視すると良いでしょう。
高低差が少ない通貨ペアにすることでリスクを軽減することができ、底値と現在のチャートが低い通貨ペアにすることでリスクを最小に抑えることができます。
ちなみに、利益重視で通貨ペアを組み合わせるのであれば総推移に目を付けることです。
総推移が多ければ多いほどトラリピの取引成立が増えますし、利益は大きくなります。
ですが利益を大きくするにはチャートを見極めて、適切なレンジ幅でトラリピを設定した場合です。
適切にハマった設定ができていないと大きな利益は出せないということを理解してください。
次はマイナススワップ避けるということです。
日本円よりも金利の低い外貨の場合持っているだけで差分の金利を支払わなくてはならないことをマイナススワップと言います。
ちなみに、国によって金利が異なるため日本円よりも金利が高い外貨を持っていれば日本円により高い金利を得ることができるのがプラススワップです。
トラリピを運用するとなると毎日のように外貨の取引をすることになるため、スワップによる影響は毎日受けることになります。
マイナススワップを受け取る取引ばかりしていると、取引が成立せずポジションを持っている状態が続き、支払いが増え続けて維持率も下がっていくという最悪な状況になります。
これを避けるには、低資金で運用する場合やスワップによるマイナスを軽減するためにプラススワップの取引ができる通貨ペアの組み合わせをすることが大切です。

組み合わせによる買いポジと売りポジ

通貨ペア・買いポジ・売りポジの順番で組み合わせによるマイナスワップもしくはプラススワップになる結果をご紹介します。

  • 米ドル/円:プラススワップ:マイナススワップ
  • ユーロ/円:マイナススワップ:プラススワップ
  • 豪ドル/円:プラススワップ:マイナススワップ
  • NZドル/円:プラススワップ:マイナススワップ
  • 加ドル/円:プラススワップ:マイナススワップ
  • 英ドル/円:プラススワップ:マイナススワップ
  • トルコリラ/円:プラススワップ:マイナススワップ
  • 南アランド/円:プラススワップ:マイナススワップ

トラリピを運用するのは簡単ではありますが、儲かることや大損をすることを考えると、トラリピは初心者向けではないと言えます。
ですが、買いトラリピを最初に始めるのであればユーロ/円以外を選んで運用すると大きなリスクは避けやすいです。
ちなみに、トラリピ初心者がトラリピを運用する場合はカナダドル/円が良いでしょう。
カナダドル/円の組み合わせは、トラリピを運用する上で初心者ではない人にも実はおすすめの組み合わせなのです。
この組み合わせは高低差が少なく、底値と現在のルートの差が低い、買いポジならプラススワップ、総推移が多いという特徴があります。
これらがどういうことなのかとまとめると、全体を通して“低リスクで比較的安全に運用できる“ということです。
カナダドル/円の組み合わせが1番儲けることができる組み合わせという訳ではありませんが、リスクとリターンのことを考えると、低リスクの中で高いリターンを取ることのできる組み合わせになります。
また、カナダドルは低予算で運用できるというのも嬉しい特徴です。

トラリピと裁量を組み合わせたハイブリッドトレード

トラリピを運用している方が実際に行っているハイブリットなトレードスタイルをご紹介します。
この方法は、大儲けするためのものではなく低リスクで簡単なトレード方法だということをご理解ください。
ハイブリッドトレードを実際に行っている方が多い理由としては、裁量トレードにより難易度が低くリスクも低い、トラリピを放置で回すよりも利益率が高い、半自動で売買ができる、メインで見るのは周足だけというのが特徴です。
また、トラリピの仕掛け時などが分かるようになると月足と週足を分析できるようになることからトラリピを一旦やめるタイミングが分かる、レンジの範囲が予測できるようになることで仕掛ける範囲が分かる、売りはトラップを仕掛けるのではなく裁量の単発で売って大きく利益を上げられる、多めに仕掛けるポイントと少な目に仕掛けるポイントが分かるようになります。
ちなみに、売りはトラップで仕掛けるのではなく裁量の単発で売って大きく利益を上げるということがハイブリッドトレードでのポイントになります。
トラリピは利益が少ない割にはリスクが高く、下落するとトラリピが回転する間もなく一気に落ちます。
なので、ちょこちょことこまめに利食いをするのではなく裁量ポジションを取ったらホールドして、しっかりと取り切ることが得策です。
そしてハイブリッドな投資法としては“ロングはトラリピ、ショートは裁量“です。
裁量を学ぶことでトラリピの攻め方や守り時が分かるようになり買いトラリピで放置することも可能になります。
買いトラリピを放置している間に売りトラリピの損切り設定をした裁量のポジションを仕掛けることにより利益率もリスクも格段に勝ることができます。
こうした運用方法であれば、初心者でもトラリピの知識をしっかりと勉強しておくだけで簡単に運用することができます。
ですが、知識不足や勉強不足の方がハイブリッドトレードで運用しようとすると上手くいかずかえって難しい結果になるので注意が必要です。


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