トラリピの運用試算表
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トラリピが提供する「らくトラ運用試算表」とは
トラリピだけに関わらず、リピート系FXで資金を運用する場合に一番重要になるのが、ロスカット(強制的なポジションの決済)の阻止です。ロスカットが行われた時点で、資金が消滅します。従って、常にリスク管理を心がけなくてはなりませんが、トラリピには資金の流れを簡単に計算できる便利なツールがあり、それが「らくトラ運用試算表」です。
らくトラ運用試算表で確認できることには、主に以下があります。
- トラリピの運用に対する資金の設定をどのようにすると、いつロスカットが実施されるのか。
- 資金やポジションの数値の変化で、ロスカットの金額がどのように変わるのか。
トラリピのらくトラ運用試算表の使い方
らくトラ運用試算表を利用するには以下の手順で行います。
- マネースクエアの公式サイトにアクセスし、ログインします。
- 「トラリピ」を選択します。
- 「らくトラ運用試算表」を選択します。
- らくトラ運用試算表の画面が表示され、いくつかの項目が並んでいます。
ここで、自分の運用したい数値を各項目に入力していきます。
- 通貨ペアは?
表示される通貨ペア(11種類)の中から売買したい通貨ペアを選択します。 - 運用予定額は?
運用したい資金額を入力します。多く準備するほどリスクを減らす運用ができます。 - 仕掛けるレンジ幅は?
トラップ(ポジションの所有)を仕掛ける幅を決めます。入力した〇〇円~〇〇円の間で運用が行われます。基本は過去5年間の相場における最低価格~最高価格を目安にします。 - レンジ内に仕掛ける本数は?
「仕掛けるレンジ幅」で入力したレンジ内に、何本のトラップを仕掛けるかを決めます。例えば、100円~130円を仕掛けるレンジ幅にした場合、1円ごとにトラップを仕掛けるには31本が必要になるため、「31」と入力します。 - 1本あたり何通貨
1トラップ当たりの単位が万通貨で表示されていますが、1,000通貨で売買することが可能です。その場合は、「0.1」と入力します。 - 1回のリピートでねらう利益は?
1つのトラップにおける希望する利益額を入力します。例えば、レンジ幅が100円~130円、1円ごとのトラップ、1トラップ1,000通貨に設定したとします。ここで、利益幅を1,000円と設定すると、以下の時にポジションが決済されます(買いポジションの時)。
購入した通貨の価格が100円だとすると、以下の式になります。
1,000円=(X-100円)×1,000通貨
従って、101円になると、ポジションが決済されます。利益幅を500円にすれば、100円50銭で決済されます。つまり、利益幅を小さくすると、早く決済されてお金が口座に入金されます。ただ、決済が早くなる分、スプレッド(外貨交換手数料)の費用が増えます。利益幅を大きくすると儲かりますが、決済までに日数がかかります。
- ストップロス設定は?
トラリピでは、ロスカットされる前に自動的に含み損を確定させるためのストップロス(損切り)の設定ができます。資金の消滅金額を最小限に抑えられます。ストップロス(損切り)を設定したい場合は、「設定する」のラジオボタンにチェックを入れ、設定する価格を入力します。例えば、設定したレンジ幅の下限が100円の時にロスカットが90円だった場合、95円まで下落した時に損切りしたければ「95円」と入力します。
全ての入力を終えたら、「計算スタート」をクリックします。
トラリピのらくトラ運用試算表の使い方で大事なのはロスカットの防止
「計算スタート」をクリックすると、入力項目に対する運用の試算結果が表示されます。ここで重要になるのが、「東京15時ロスカット」の項目に記載されている金額です。トラリピで多くの利益を得るにはロスカットされないことが前提と言っても過言ではありません。従って、過去の相場の最安値になってもロスカットされないようにするのがベストです。
例えば、過去の最安値が90円だった場合は、90円まで下落してもロスカットが実施されないように設定します。
ちなみに、ロスカットの項目には「東京15時ロスカット」の他に、「自動ロスカット」の項目があります。
- 東京15時ロスカット
毎営業日(祝日含む)15時の時点で、「時価残高」に対して「維持率」が「100%」を下回っていた場合にロスカットが実施されます。 - 自動ロスカット
維持率が80%を下回った時に自動的にロスカットが実施されます。時間は関係ありません。
100%を下回らなければ80%を下回ることが無いため、東京15時ロスカットの金額だけを見ていれば問題ありません。
ちなみに、時価残高と維持率というのは以下のことです。
- 時価残高
口座にある残高から評価損益を差引いた金額です。全てのポジションを決済した後に、自分の手元に残る現金のことです。 - 維持率
維持率は以下の計算式で表されます。
維持率=時価残高÷証拠金必要額(内ポジション分) × 100 - 証拠金必要額
ポジションを維持するために必要な金額のことです。例えば、1ドル:100円の時に1,000通貨のポジションを持つと、証拠金必要額は10万円(100円×1,000通貨)です。
ちなみに、「ストップロス損失額」の項目には、設定した内容でストップロスが実行された場合の損失額が記載されています。
トラリピのらくトラ運用試算表でロスカットを出さない計算
らくトラ運用資産表を使えば、簡単にロスカットレートを計算できます。
仮に、レンジ幅の最低価格より東京15時ロスカットの価格が下回っていた場合は、設定を変更しなければなりません。ロスカットを防ぐ方法は以下の4つの数値を変えることです。
- 運用予定額を増やす
投入する資金を増やせば、当然取引可能額が増えるため、ロスカットの値が下がります。トラリピでの運用は相場状況にもよりますが、最低30万円の資金の投入は必要です。 - 仕掛けるレンジ幅を狭める
レンジの幅を広げるとより多くのポジションを持つことになり(より多額の資金が必要)、ロスカットのリスクが高まります。つまり、レンジ幅を狭くすれば、ロスカットのリスクが低減されます。 - レンジ内に仕掛けるトラップ本数を減らす
トラップ1本に対して証拠金が必要になるため、トラップを減らせばロスカットの枠が空きます。仕掛けの幅を1円ではなく2円にすると、証拠金の必要額が半額になります。 - 通貨数を減らす
トラップ本数同様、通貨数を減らせばロスカットを抑制できます。通貨数の最小ロットは1,000通貨のため、1,000通貨から始めた方が得策です。
以上の4つのポイントを変更すれば、ロスカットレートが離れ、安全圏でトラリピを運用できるようになります。ただ、2.3.4の設定変更をすると、その分取れる利益が減ります。
2のレンジ幅を狭めれば、レンジから外れた価格帯での取引ができなくなり、3のトラップ本数が減れば、取引できる価格ラインが減ります。また、4の通貨数もトラップ本数と同じように、減らすと一つの取引における量が減って利益が少なくなります。
できるかぎり、1の運用資産額の増加が理想です。なお、トラリピは注文の修正ができるため、レンジ相場が少し動いたらそれに合わせて注文の修正を図ることが大切です。
例えば、100円~130円で設定した後で、ここ最近のレートの動きが110円~120円で動いているのであれば、105円~125円に設定変更し、様子を見るという手もあります。
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