トラリピとメキシコペソ

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トラリピでメキシコペソ/円の取扱いが開始

トラリピでは2019年5月から、新たにメキシコペソ/円の取扱いが開始されました。トラリピにはその他、高金利通貨としてトルコリラや南アフリカランドがありますが、通貨の安定性や低リスクの面においてメキシコペソが最も優れています。

メキシコペソは高金利通貨(8%、2019年8月現在)にありがちな不安定な値動きが無く、過去10年間は5円近辺を底値として比較的安定しています。そして、日本との政策金利差が大きいため、高額なスワップポイントが望めます。

ちなみに、メキシコは中南米の中ではブラジルに続く経済規模(世界14位)になっています。若年層の比率が高いことで労働力の心配がなく、順調な経済成長が見込まれます。

メキシコペソの為替に関しては、隣の最大輸出国であるアメリカの経済状況が大きく影響します。アメリカが好景気である間はメキシコの貿易も活発になるため、必然的にメキシコペソも安定します。過去10年間のメキシコペソのチャートを見ると、リーマンショックや米ドルの利上げによる下落が大きくなっていますが、それを除けば着実にレンジ相場が形成されています。近年の値動きは5円代後半から6円の間で穏やかに推移しています。

ただし、メキシコは新興国であるため、米ドルやユーロ、日本円、英ポンド、豪ドルと違い、世界的にペソの取引量が少なくなっています。通貨取引量における世界的なシェアは1.1%に過ぎません。取引量が多い通貨は為替市場が堅調であり、極端な値動きが少ないため、ロスカットのリスクが高くありません。ところが、流動性の低い通貨はフラッシュクラッシュ(相場の急激な暴落)のリスクがあるため、ロスカットされないようにレバレッジを抑えて運用する必要があります。


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トラリピでのメキシコペソ/円の運用設定の例

メキシコペソ/円のチャートから判断すると、以下の①と②の設定が考えられます。なお、メキシコペソ/円はスワップポイントが高いため、売りのポジションはメリットが無く、買いのポジションだけにします。

売買レンジ

過去10年の為替の値動きは5円~8円のレンジ相場になっていますが、特に近年は変動幅が1円を切っており(5.27円~6.17円)、狭く安定した範囲で動いています。

  1. 4円88銭~6円48銭(レンジ幅1円60銭)
    売買のレンジに関しては、最安値を4円88銭にすると、過去の底値までカバーできます(2016年の4円87銭、国境の壁問題が影響)。高金利の通貨は下落の危険性が高いため、下値を低くするのが肝心です。高値は6円48銭に設定します。6円50銭以上の買いポジションは身動きができずに塩漬けになる危険性があります。
  2. 4円80銭~6円0銭(レンジ幅1円20銭)
    安全性を高め、レンジ幅をもう少し下げる設定も有効です。

トラップ値幅

  1. 最大ポジション数17本
    最大ポジション数を17本にして、トラップの値幅を10銭にします。これで負担の少ないポジショニングができます。
  2. 最大ポジション数21本
    最大ポジション数を21本にして、トラップの値幅を6銭にすると、細かい値動きに対応できるようになります。

通貨数は最低単位の1万通貨にします(メキシコペソ/円は主な通貨ペアと違って1万通貨が最小ロット)。

利益幅

2018年の1日の平均変動幅は0.07円(7銭)のため、この範囲に利益幅を設定すると、ポジションの決済が確実になります。

  1. 500円
    利益幅は5銭値上がるごとに決済できるように、500円にします(10,000通貨×0.05円)。
  2. 600円
    ポジションの確保に合わせて、6銭値上がるごとに決済できるようにします。

前者の設定の場合は口座に22万円を入金すると、4円57銭までロスカットを防止できるため、ほぼ安心していられます。後者の設定でも資金面ではそれほど変わりません。

トラリピでメキシコペソ/円を運用する場合のレバレッジ

トラリピでの取引において、利益を上げるために絶対に防がなければならないのが、資金を大幅に喪失するロスカットです。ロスカットを防止するには、1日の変動に耐え切れるだけの余裕をもったレバレッジにしなければなりません。なお、メキシコペソ/円は為替が安い分、必要証拠金が少なくて済むというメリットがあります。

適正なレバレッジを調べるには過去のチャートにおいて、1日の間でどれくらい下落したのかを知ることが肝心です。過去10年間におけるメキシコペソ/円の1日の最大下落率は、始値から安値にかけて最大で15.2%になっています。ただ、15.2%は実際に起きた数値であるため、さらに余裕を見て現在の為替から20%下落しても耐えられるレバレッジが理想です。現在のメキシコペソ/円の為替は5.5円であるため、1.1円(5.5円×20%)下落することを見越して計算します。

20%の下落があったと仮定した場合の最適なレバレッジは以下になります(為替5.5円、1万通貨当たり)。

  • 含み損額:(現在の為替-暴落時の為替)×通貨数
    (5.5円-4.4円)×10,000通貨=11,000円
  • 取引証拠金:現在の為替×通貨数÷レバレッジ(25倍)
    5.5円×10,000通貨÷25=2,200円
  • 必要証拠金:含み損額+取引証拠金
    11,000円+2,200円=13,200円
  • 最適レバレッジ:通貨購入代金÷必要証拠金
    5.5円×10,000通貨÷13,200円≒4.17倍

上記の計算から、メキシコペソ/円の最適なレバレッジは4.17倍となります。つまり、為替が5.5円であれば、1万通貨当たり13,200円の資金を用意すれば良いということです。いずれにしても、メキシコペソ/円は為替が5円程度と安いため、それほど多くの資金を必要としません。

トラリピでのメキシコペソ/円のスワップポイントの利回り

メキシコは政策金利が高いため、トラリピでは買いポジションでのスワップポイントが1日11円もらえます(1万通貨当たり、2019年9月現在)。売りのポジションは-21円です。11円のスワップポイントを1年に換算すると4,015円になり、メキシコペソの購入代金が55,000円だとすると、利回りは7.3%(4,015円÷55,000円)になります。

日本の銀行預金の金利は0.01%のため、100万円を預けても1年後に100円しか利子が付きませんが、メキシコペソを100万円分持つと、1年後にはスワップポイントが7万3,000円も付きます。仮に、レバレッジ4.17倍の必要証拠金である13,200円で運用したとすると、利回りは30.4%という驚異的な数値になります。

また、スワップポイントの4,015円がもらえるということは、実質的には必要証拠金が9,185円に減少することになり(13,200円-4,015円)、レバレッジを約6倍掛けても安全なことになります。

トラリピでのメキシコペソ/円のスプレッド

トラリピのスプレッドは変動制のため日によって異なりますが、メキシコペソ/円のスプレッドは1.6~1.8(銭)の間になっています。同じ高金利通貨のトルコリラ/円が8.0、南アフリカランド/円が2.0からすると、メキシコペソ/円のスプレッドの1.8はお得と言えます。また、主要通貨の米ドル/円は3.0、ユーロ/円は5.0、豪ドル/円は6.0であることから、メキシコペソ/円のスプレッドは運用の面では有利になります。ちなみに、トラリピのスプレッドはカナダドル/円の1.0が一番低く、メキシコペソ/円はそれに次ぎます。

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