トラリピと「ペソ」
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トラリピでメキシコペソを!
2019年5月、今まで多くの要望があったメキシコペソがついにトラリピで利用できるようになりました。
このメキシコペソは、どういった通貨でどんな特徴を持っているのかについて今回紹介していきます。
もともとメキシコペソ自体日本の証券会社などが取り扱うことは珍しいことではなく、新興国通貨としてすでにFXや他の自動売買では採用されているの通貨です。
しかし、トラリピ自体は今まで取り扱いがなく、メキシコペソをトラリピで行うことは不可能でした。
今回の発表で日本円との通貨ペアによってついにトラリピで利用できるようになったのです。
このメキシコペソは、一言で言うと日本円とは全く性格の異なる通貨ということ。
ペアを組むと面白い通貨と言う見方もできる通貨と言えます。
そんなメキシコペソと日本円の通貨ペアの取り扱いを開始したトラリピというテーマで今回お話ししていきます。
では、メキシコペソとはどんな通貨かの解説から開始です。
トラリピで利用開始!メキシコペソとはどんな通貨
メキシコペソとは文字通りメキシコで利用されている通貨です。
ドルやユーロ、英ポンドなどに比べるとやや知名度の低い通貨ではありますが、新興国通貨として海外、特に北米では取引の対象として多くの取引量がある通貨となっています。
そんなメキシコペソですが、利用されているメキシコの現状を知れば、どういった通貨かを把握可能です。
メキシコ自体の特徴として、エリア有数の経済規模、アメリカとの地理的有利、資源国と言う3つが挙げられます。
エリア有数の経済規模と言うのは、中南米エリアにおいてブラジルに次ぐ経済規模を持っている国という点です。
ブラジルは新興国の中でも成長の著しいBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)に名を連ねる国ですが、それに次ぐ規模を持つということで、相当の経済規模を持っているのがメキシコと言えます。
そのメキシコで流通している通貨がメキシコペソであり、このエリアでは有力な通貨なのです。
アメリカとの地理的な有利さも特徴と言えます。
メキシコは、ニュースでもたびたび取り上げられるように陸路でアメリカと隣接しているという位置関係です。
これは同様の関係であるカナダとも似ています。
そのため、アメリカ企業が安価な人件費や物価を求め、メキシコに工場などを設立するケースが多く、アメリカの影響を受けやすいという特徴を持っているのです。
これはメリットにもデメリットにもなります。
資源国と言う点も忘れてはいけません。
メキシコと言うと、サボテンや砂漠、テキーラと言ったイメージがありますが、実は産油国としても知られています。
原油はもちろんのこと、天然ガスなども豊富に産出されており、いわゆる資源国通貨と言う特徴も持っているのです。
このようにメキシコは新興国であり、エリア有数の経済規模を持ち、そしてアメリカの影響を受けやすい資源国と言えます。
これはすなわちメキシコペソの特徴でもあり、後述するメリットや注意点につながるものです。
トラリピでメキシコペソを利用するメリット
トラリピでメキシコペソを利用するメリットは、金利が高い、資源国通貨、新興国通貨としては比較的安定というものがあります。
金利が高いというのはメキシコペソの特徴です。
日本ではマイナス金利と言われるように非常に政策金利が低いのですが、メキシコは逆に世界でも高い部類の政策金利となっています(8%程度)。
そのため、メキシコペソのポジションを持つとスワップポイントにより定期的に比較的多めの金額が加算される傾向にあります。
資源国通貨と言う点もメリットです。
世界経済が活発になれば資源の消費も旺盛になります。
そうなると、資源価格も上昇するという仕組みです。
資源国通貨はこの資源価格と傾向が似ているため、どんどん価格が上昇し、メキシコペソを高く売ることができます。
これによって利益を期待することが可能なのです。
また、メキシコは極端な問題が発生することは比較的少なく、新興国通貨としては比較的緩やかな相場になりやすい傾向があります。
そのため、ジェットコースターのように価格が乱高下し、圧倒いう間にトラリピのロスカットが起こるということは比較的少ないというメリットがあります。
このような高金利であり、新興国通貨でありながら相場が比較的穏やかと言うメリットから端的に言えば、マイルドな新興国通貨という性格を持っているのがメキシコペソなのです。
トラリピでメキシコペソを利用する注意点
トラリピをメキシコペソで利用する注意点は、マイナススワップが大きい、不安定な一面がある、金融緩和がうわさされているという点です。
マイナススワップが大きいのはトラリピのメキシコペソの注意点です。
メキシコペソにポジションを持っている場合は良いのですが、日本円にポジションを持ってしまうと、どんどん資産がスワップポイントで引かれてしまいます。
そのため、なるべくメキシコペソ側にポジションをもつ設定(買いのポジション)を持つのがおすすめの取引なのです。
スワップポイントはメリットであるものの逆のポジションに立つと非常に厄介なものになることも少なくありません。
不安定な一面もあります。
比較的安定しているというお話をメリットでしましたが、これはあくまで新興国内での話であり、アメリカや欧州に比べると不安定な要素が多くあるのです。
特に2020年現在、米国のトランプ大統領が様々な対メキシコの強硬政策を発動しているため、この影響が時折メキシコペソの相場にも出ることがあります。
それによってトレンド相場と呼ばれる、上がり続けたり、あるいは下がり続けるという相場になることも少なくありません。
そうなるとトラリピをはじめとした様々な自動売買が決済(これが発動するたびに利益が出る)を行いにくくなり、結果収益が出にくくなる通貨ペアになります。
通常のFXであれば、長期間寝かせて適当な時期に売買するという方法も取れますが、トラリピの場合では難しい取引方法です。
このように時折トラリピと相性の悪い相場になることがあります。
金融緩和もうわさされているというのも注意点です。
あくまで噂ですが、金利を下げる可能性が指摘されており、これが発動することで大幅な相場の乱れが生じます。
これによってロスカットしてしまうことがありうるため注意が必要なのです。
このように比較的安定しているものの新興国通貨の性格は多分に残した通貨であるため、トラリピを行う上では、若干中級者向けの難しい通貨の一つといえます。
トラリピでメキシコペソは期待できる?
トラリピでメキシコペソは期待できます。
多くのトラリピユーザーがブログ上で一定の利益を出しており、ある程度の知識があり、適切なトラリピの設定ができ、多少の値動きでも耐えられる予算があれば期待できるのです。
ただ、注意点でもお話しした通り、新興国通貨の性格を持っていたり、トランプ大統領の強硬政策いかんによっては大幅にあれる可能性を持った通貨のため、先進国通貨のペアなどでトラリピを知った中級者以上のユーザーが挑戦するということをおすすめします。
ただ、このメキシコペソは資源国でありながら経済規模も大きいという強みを持ち、アメリカとよくも悪くも密接な関係を持っていることから潜在能力のある通貨です。
そのため、トラリピで動かすことで予想以上の利益を出すことができるポテンシャルを秘めています。
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